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2025ツアーについて【JPBA】

今期は開幕戦に先立ち、サーフィンSリーググランドファイナル開催に合わせて、ボディボードの男女上位8名によるグランドファイナルが初めて行われます。

昨年度大いに盛り上がったSリーグの北泉戦に続く連携イベントとなり、トップ選手によるボディボードのパフォーマンスをより広い層に見てもらえることも良いと思います。ロケーションの釣ヶ崎海岸(志田下)というオリンピック会場にもなったメジャーポイントでグランドファイナルに舞台。

ボディボードは昨年の鴨川でグランドチャンピオンはすでに決定しており特別戦という位置付け、サーフィンにおいてはこのグランドファイナルで年間チャンピオンが決定することになっています。今後このグランドファイナルというイベントがどう進化していくかに注目です。

また今回のグランドファイナルにはNSA統合チャンピオンに出場権が与えられたことも画期的でした。以前はISA世界選手権にNSA枠がありましたが、世界選手権が長年開催されていない事もあり、Sリーグの舞台にNSAにも門戸が開かれたことはアマチュア選手のランキング争いの新たなモチベーションになることでしょう。

それからツアーとは直接関係ありませんが、今年また新たな動きがありました。 以下引用です

この度JPBA日本プロボディボード連盟は、グアム、サイパンを活動範囲とする社団法人グアハンボディボーダーズ(Guahan Bodyboarders Incorporated)と正式にパートナーシップを結ぶ運びとなりました。

グァムやサイパンの波やボディボードシーンはあまり知られていませんが、相互交流や将来的な大会共催が出来れば非常に有意義なことと思います。円安や景気低迷により、昔より海外に行く機会が減ってしまった人も多いと思いますが、こういった近くの国との交流から海外にフィールドが広がることはボディボーダーに夢を与えるものと思います。インスタで見る限り、ボディボードのレベルも非常に高いと思われます。

メインの年間ツアーについて。 第1戦、夷隅サーフタウンフェスタ。ここの波は掘れていてボディボードに向いており、長年開幕戦が行われてきた歴史のある場所。開幕戦は今シーズンを占う重要な一戦。ここで誰が年間ランキングをリードしていくのか、ひと冬越えて新しい選手が出現するかどうかも注目です。

第2戦は会場未定(例年は田原プロ)となっています。 第3戦には新島プロが久しぶりに復活します。おそらく2017年以来、8年ぶりの開催かと思います。 新島は過去にもJPBA、そしてNSAの級別や全日本の会場として何度も大きなコンテストが開催されてきました。羽伏浦をはじめとする新島のパワーウェイブ、インサイドの激しいショアブレイクでの数々の伝説的なライディングを記憶している方も多いでしょう。ちなみに私の初めての新島は1994年の全日本級別4級クラス・男女混合でした。新島といえば90年代、モヤイ像、湯の浜温泉、かじやベーカリー、ナバーナなど古くからやっている人には懐かしいのではないでしょうか。民宿ではくさやと明日葉も定番ですね。

第4戦はSリーグと共催となった北泉プロ。昨年はラウンド1から素晴らしい波となり、Sリーグの設備とも相まってLive中継もいつもとは一味違った盛り上がりがありました。昔の湘南オープンもそうですが、やはりプロサーフィンの最高峰と位置づけられるSリーグとの共催は舞台が大きくて選手のテンションも上がると思います。また普段ツアーに出ていない東北エリアの選手が見られることも良いと思います。

最後は第5戦鴨川プロ。 昨年は最終戦にふさわしい素晴らしい波に恵まれ、後半はエクセレントスコアの応酬となっただけに、今年も最後まで熱い戦いが見られることでしょう。

Sリーグとの連携を深めつつある近年のJPBA。 これからどのような発展をしていくのかが非常に楽しみです。


海上安全指導員・NSA公認指導員
杉澤嘉洋